医療用内視鏡メーカーをご紹介~メーカー毎の特徴や中古販売情報も掲載~

更新日:2025年10月28日

日本の内視鏡メーカーは、世界市場において圧倒的なシェアを誇り、医療現場での信頼性と高い技術力で知られています。これから開院される方で内視鏡を導入する方や、医療機器の見直しで内視鏡の買い替えを検討されている方もいらっしゃるかと思います。

この記事では内視鏡の国内メーカー3社について、市場内での立ち位置や主要製品とその特徴についてご紹介します。また、中古内視鏡の購入や買取についてもまとめてますので、是非ご参考にしてください。

この記事でわかること:

  • 医療用内視鏡の種類について
  • 消化器内視鏡は日本企業が9割以上のシェアを占めている
  • オリンパスと富士フイルム、PENTAXの国内メーカー3社が9割以上を占める
  • オリンパスや富士フイルムでは内視鏡本体以外にAIを使用した画像判別システムも提供している
  • 中古の医療用内視鏡の買取業者の選び方について

医療用内視鏡について、国内メーカーの市場における立ち位置などの情報を参考に、内視鏡の導入・買い替えを考えている方の参考になれば幸いです。

医療用内視鏡の種類について

医療用内視鏡には、主に硬性内視鏡と軟性内視鏡の2種類があります。硬性内視鏡は、外科手術や胸腔・腹腔の観察に使用される直線構造の内視鏡です。画質が非常に鮮明で、外科的処置を伴う診断に適しています。

一方、軟性内視鏡は胃や大腸などの消化器系の検査に使用され、柔軟性のある構造が特徴です。体内の曲がりくねった部位にも対応できるため、患者の負担を軽減します。

その他、特殊な内視鏡として、カプセル内視鏡やバルーン内視鏡などがあります。カプセル内視鏡は、飲み込むだけで消化管全体を撮影できる画期的な技術で、患者への負担が少ない点がメリットです。バルーン内視鏡は小腸を観察する用途で主に用いられ、内視鏡に風船を装着した機器で風船を膨らませることで、狭い小腸内でもスコープを進めることができます。

医療用内視鏡の国内メーカーを紹介

日本の内視鏡市場は、オリンパス、富士フイルム、PENTAX Medical(HOYA)の3社が主要企業で、軟性内視鏡を中心に世界の9割以上のシェアを占めています。この章では各種メーカーについて、市場内での立ち位置や製品の特徴についてご紹介します。

参考: みずほ銀行『Mizuho Industry Focus Vol.111』(2012)より

オリンパスの内視鏡

軟性内視鏡にあたる消化器内視鏡の世界市場では約7割を占め、業界標準としての地位を確立しています。その製品は多くの医療機関で採用され、医師にとっての操作性や信頼性が高く評価されています。また硬性内視鏡にあたる外科内視鏡のシェアでも業界3位で2〜3割のシェアを占めています。

オリンパスの代表製品には、EVIS X1やEVIS EXERA IIIがあります。これらは、NBI(Narrow Band Imaging)技術を搭載し、微細な血管や粘膜構造を強調することで、診断精度を向上させます。EVIS X1にはその他、「明るさ補正」「テクスチャー強調」「色調強調」の3つの要素を最適化する画像処理機能のTXI(Texture and Color Enhancement Imaging)や狭帯域光を用いて深部組織のコントラストを明瞭にするRDI(Red Dichromatic Imaging)が搭載されています。

また、AIを使用した内視鏡画像診断システム「EndoBRAIN」も提供しており、病変の早期発見をさらにサポートします。

参考:オリンパス公式サイトより
オリンパス『Integrated Report 2021 統合レポート』より

オリンパス企業情報

設立 1919年
内視鏡販売開始 1952年
本社所在地 〒192-8507 東京都八王子市石川町2951
連結従業員数 28,838人(ほか、平均臨時雇用者数942人)
資本金 124,643百万円
売上高(2025年3月期) ・連結売上高9,973億円
・消化器内視鏡ソリューション事業の約55%を消化器内視鏡が占める。推定3,700億円以上
・サージカルインターベンション事業の約20%を外科内視鏡が占める。推定640億円以上

『Integrated Report 2025 統合レポート』より作成

富士フイルムの内視鏡

富士フイルムは、写真分野で培った画像処理技術を活かし、革新的な内視鏡システムを提供しています。軟性内視鏡では業界2番手に位置し、AI技術や特殊光観察技術を積極的に導入し、シェアを拡大しています。

富士フイルムの代表製品には、ELUXEOやLASEREOシリーズがあります。BLI(Blue Laser Imaging)やLCI(Linked Color Imaging)といった特殊光観察技術を活用し、微細な病変の視認性を向上させています。ELUXEO 8000システムにはその他、ノイズ低減技術(TNR)や調光・階調制御技術(E-DRIP)も備わっています。

また、こちらもAIを使った内視鏡診断支援機能「CAD EYE」を提供しており、リアルタイムで病変を検出し、医師の診断を補助します。

参考:富士フイルム公式サイトより

富士フイルム企業情報 

設立 2006年
内視鏡販売開始 1971年
本社所在地 東京ミッドタウン本社:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
西麻布本社:〒106-8620 東京都港区西麻布2-26-30
連結従業員数 39,603名(2025年3月31日現在)
資本金 40,000 百万円(2025年3月31日現在)
売上高(2025年3月期) ・売上高3兆1,958億円
・ヘルスケア事業が1兆226億円
・ヘルスケア事業のうち、内視鏡販売を含むメディカルシステム事業が6,932億円

『2025年3月期 決算説明会』公式サイト関連サイトより作成

PENTAX Medical(HOYA)の内視鏡

眼鏡レンズやコンタクトレンズメーカーのHOYAグループに属するPENTAX Medicalでは人間工学に基づいた各種内視鏡を提供しています。軟性内視鏡では業界3番手に位置し、富士フイルムと同程度のシェアを占めています。

PENTAXの代表製品には、胃内視鏡・大腸内視鏡のi20cシリーズがあります。ユーザーフレンドリーを重視した設計で、手指の平均サイズを基準に操作性や機能性を追求しています。

参考:PENTAX公式サイトより

HOYA企業情報

設立 1944年
内視鏡事業参入 2008年
ペンタックス株式会社と合併し、内視鏡等の医療事業を拡大
本社所在地 〒160-8347 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル 20F
連結従業員数 37,909名(連結)
資本金 6,264,201,967円
売上高(2025年3月期) ・売上収益8,660億円
・ライフケア事業が5,509億円
・ライフケア事業のうち、内視鏡販売を含むメディカル事業が1,332億円

『議案・事業報告等』公式サイトより作成

硬性内視鏡のシェア

消化器内視鏡などの軟性内視鏡と異なり、外科内視鏡などの硬性内視鏡においては、オリンパスが業界3番手でその他、アメリカのStryker社やドイツ発祥のKarl Storz社などが業界最大手になります。

参考:オリンパス『Integrated Report 2021 統合レポート』より
みずほ銀行『Mizuho Industry Focus Vol.111』(2012)より

メーカー毎の特徴と強みについて

3つのメーカーについて、それぞれの製品やその特徴について紹介しましたが、改めて整理すると以下のようにそれぞれ特徴・強みが分かれています。

オリンパスの特徴と強み:各種画像処理技術による画像の鮮明さ
富士フイルムの特徴と強み:多彩な光源を使用した各種観察モードの提供
PENTAXの特徴と強み:人間工学に基づいた操作性のしやすさ

内視鏡システムには、主に病変の早期発見を可能にするための機能や操作性が求められます。上記のようなメーカー毎の特性も内視鏡を選ぶ際に参考にするとよいでしょう。

中古の医療用内視鏡の購入

内視鏡も中古で購入が可能です。新品価格に比べてコストカットすることができるため、開業時や買い替え時の費用を抑えることができます。

 

グリーンメディカルでは、以下のような中古内視鏡商品を扱っております。なおご相談いただくタイミング次第では取り扱いのない場合もございます。

・内視鏡光源&プロセッサー   ・内視鏡カメラ光源システム
・大腸ビデオスコープ      ・下部消化管ビデオスコープ
・上部消化管汎用ビデオスコープ ・耳鼻咽喉ビデオスコープ
・上部消化管用 経鼻スコープ   など

中古内視鏡の販売一覧はこちらから

内視鏡の中古買取業者の選び方

続いて、中古内視鏡の買取についてご紹介します。閉院や買い替えに伴い、内視鏡を手放す際には、是非買取をご検討ください。ここでは買取業者の選び方について紹介します。

買取・販売は許可制

最も重要かつ基本的な選定基準は、事業に必要な許認可を全て取得しているかどうかです。以下の3つの許可・認可は、信頼できる業者であることの条件と言えます。業者のウェブサイトや会社概要で、これらの許可番号が明記されているか必ず確認してください。

  • 古物商許可:中古品を取り扱う事業者としての基本的な許可です。これがなければ、中古医療機器の買取・販売は行えません。
  • 高度管理医療機器等販売業・貸与業許可:透析器や人工呼吸器のような不具合が生じた場合、人体へのリスクが比較的高いもの、生命の危険に直結するものを取り扱うための許可です。内視鏡の中には高度管理医療機器に分類される機器もあるため、この許可をもっている業者であればより安心してご相談いただけます。
  • 医療機器修理業許可:この許可を取得している業者は、買い取った医療機器を自社で修理・メンテナンスする技術力があることを示します。単に転売するだけでなく、機器の価値を維持・向上させる能力があるため、より適正な査定が期待できます。

これらの許認可の有無を問い合わせ時に確認してから選ぶとよいでしょう。

豊富な経験と専門性

業者選定の際には、医療機器に関する買取実績が豊富な業種を選びましょう。以下の点を確認するとよいでしょう。

  • 買取実績の豊富さ:公式サイトなどで、過去にどのような医療機器の買取実績があるかを確認します。具体的な事例が多数掲載されている業者は、経験が豊富であると判断できます。
  • 専門スタッフの在籍:元医療機器メーカーの技術者など、医療機器の構造や取り扱いに精通した専門スタッフが在籍しているかどうかも重要なポイントです。専門家による査定は、機器の価値を正しく評価することに繋がります。

豊富な実績を持つ業者は、安全な作業手順を確立しているだけでなく、あらゆる事態に対応できるノウハウを持っているため、安心して作業を任せることができます。

高額買取ができる業者の特徴

同じ内視鏡であっても、買取業者によって査定額は異なります。少しでも高く売却するためには、高額買取が可能な業者の特徴を知っておくことが重要です。

  • 国内外に豊富な販売ネットワークを持つ
    高額買取の最大の秘訣は、業者がどれだけ多くの販売先(販路)を持っているかにあります。国内だけでなく、需要の大きい海外にも独自の販売ルートを持つ業者は、高額買取できる可能性も高いといえます。医療機器には耐用年数があり、買取業者が国内で再販する場合、メーカーの定める耐用年数の制限を受けてしまいます。結果的に買取額が低いどころか買取不可の場合もあります。そのため海外にも販路がある業者がおすすめです。
  • ワンストップでの対応力
    買取から修理・メンテナンス、そして再販売までを自社で一貫して行える業者は、外部業者に委託するコストがかからないため、高額査定を提示しやすくなります。

買取を依頼する際は、その業者がどのような販売網を持っているのか、特に海外への販路を有しているかどうかに注目することで、より有利な条件での売却が期待できます。

中古内視鏡の買取は正規販売業者、グリーンメディカルにおまかせください

内視鏡をはじめとする医療機器の処分・売却をご検討の医療機関様は、2001年創業の株式会社グリーンメディカルにぜひ一度ご相談ください。弊社は、中古医療機器の売買に必要な全ての許認可を取得した正規の専門業者です。

全国に配置されたプロの目利きが、無料査定と高価買取を行い、多種多様なお客様のニーズにお応えしております。どこよりも早い対応をモットーとしており、お電話またはメールでメーカー名・型式・年式・リース契約の有無をお伝えいただければ、買取の可否と概算のお見積りをスピーディーにご提示いたします。

また、買取先1万窓口以上の豊富な実績を誇り、国内のみならず海外にも強力な販売ネットワークを構築しているため、他社には真似のできない高額買取が可能です。元医療機器メーカーのスタッフが多数在籍しており、プロだからこそ価値がわかる高額査定を実現しています。

お電話一本で、日本全国どこへでも無料でお伺いし、査定から安全な搬出作業まで責任を持って行います。CT、X線装置、CRシステム、MRI、内視鏡システムから、耳鼻科ユニット、顕微鏡、眼科機器まで、あらゆる医療機器の買取に対応しております。

さらに、当社は医療機器の販売も行っておりますので、古い機器を売却して、新しい機器を購入したいという更新のご相談も承ります。薬機法で定められたメーカー通知も責任をもって行い、コンプライアンスの面も万全の体制を整えておりますので、安心してお任せください。

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株式会社グリーンメディカル 許認可一覧

  • 古物商認可番号 東京都公安委員会 第301060407418号
  • 高度管理医療機器等販売業・貸与業許可(東京本社) 第6308242086号
  • 高度管理医療機器等販売業・貸与業許可(大阪支店) 第17N02676号
  • 高度管理医療機器等販売業・貸与業許可(九州支店) 第7R022039号
  • 医療機器修理業許可番号(東京本社) 13BS201806
  • 医療機器修理業許可番号(大阪支店) 27BS006167
  • 大阪府動物用管理医療機器販売・貸与業届出
  • 東京都動物用管理医療機器販売・貸与業届出

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まとめ

この記事では、医療用内視鏡メーカーについて国内3社について紹介してきました。特に消化器内視鏡においては、世界市場の9割以上を日本が占めており、オリンパスが7割以上と業界標準の地位を確立しています。各社の製品においては、視認しやすい画像処理機能の向上だけでなく、AIを駆使した画像判別システムの提供など今後も内視鏡業界の発展に向けた取り組みがされていくでしょう。

また、中古の内視鏡の買取や販売についてもご紹介してきましたが、信頼できる業者選びには許認可の有無、経験、販売ネットワークが重要です。株式会社グリーンメディカルは、必要な許認可を全て取得し、豊富な実績と国内外の販売ネットワークを持つ専門業者として、内視鏡の買取・販売を行っています。

内視鏡メーカーや中古購入に関するQ&A

Q1.国内の内視鏡メーカーはどこがある?

A1.オリンパスと富士フイルム、PENTAXの国内メーカー3社が大手で、消化器内視鏡では世界市場の9割以上を占めています。また中でもオリンパスは全体の7割ほどを占めている他、外科内視鏡のシェアも業界3番手付近に位置します。

Q2.内視鏡メーカーごとに各社製品の特徴も異なる?

A2.はい、メーカー毎に製品の特徴や強みも異なります。おおまかに、オリンパスと富士フイルムは病変の早期発見のための機能、PENTAXは内視鏡の操作性にそれぞれ強みを持っています。

Q3.中古で内視鏡を買うこともできるの?

A3.はい、内視鏡を中古で購入することも可能です。新品に比べてコストカットができますが、購入される場合は、許可証などを有したしっかりとした業者を選ぶ必要があります。

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