コスト削減のコツも解説!病院・クリニックの開業費用と必要な資金とは?

更新日:2023年11月22日

病院やクリニックをスタートするにあたって、開業費用はいったいいくらかかるのでしょうか?この記事では、開業費用の詳しい内訳と、診療科別の費用の目安を解説します。また、費用をできるだけ抑えるためにはどうしたらいいか、コスト削減のためのコツについてもご紹介しましょう。

病院・クリニックの開業にかかる主な費用の内訳

病院やクリニックを開業する際には、家賃から内装工事費、医療機器の購入費用、広告宣伝費にいたるまで、さまざまな費用がかかります。ここでは、開業にかかる主な費用の内訳についてお伝えします。

1.家賃(敷金・礼金を含む)・内装工事費・土地代・建築費

病院やクリニックを開業する際には、テナントを借りて開業するケースと、購入した土地に病院やクリニックを建築して開業するケースがあります。

院・クリニックの規模や診療科によっても金額はかなり違いますが、テナントを借りて開業する場合、家賃+内装工事費で2,500万円ほどがひとつの目安となります。家賃は地域によって金額に差がありますが、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃を含めると約500万円、内装工事費は約2,000万円かかるケースが一般的です。

建物を建てる場合は、土地代+建築費で8,000万円ほどがひとつの目安となります。地域によっても差がありますが、土地代で約3,000万円、建築費で約5,000万円はかかると思った方がいいでしょう。中には、億単位で費用がかかってくるケースもあります。

一般的には、物件を新築するよりも、テナントを借りる方が安く済みます。ただしX線室のような特殊な設備を作ったり、隔離室やキッズスペースなどを設置したりすれば、内装工事費は大きくなります。そのため、整形外科や小児科の内装工事費は、高額になりやすい傾向にあります。

2.診療設備(医療機器等)の購入費用

診療に必要な医療機器の購入費用は、クリニックや病院の規模や診療科によって、大きく異なります。

たとえば内科の場合は、電子カルテやX線装置、超音波診断装置、心電計などの医療機器が必要で、約1,800万円~3,500万円かかります。それに対して精神科や心療内科は電子カルテや脳波計、心電図以外にあまり医療機器は必要なく、約400万円程度で済む場合もあります。

同じ科であっても、どこまで設備をそろえるか、どんな疾病に注力するかによって、費用は変わってくる点に注意しましょう。また、医療機器の費用を抑えるには、中古の医療機器を購入すれば、新品をそろえるより安く済みますので、中古医療機器を導入して費用を抑えるのもおすすめのテクニックです(具体的な費用や必要な設備については後述します)。

3.什器の購入費用

クリニックや病院の開業に必要な什器・備品としては、待合室のソファや受付の設備、デスク、椅子などさまざまあります。規模や診療科によっても異なりますが、一般的に400万円ほどかかると思った方がいいでしょう。

4.広告宣伝費|広告出稿費用・チラシ配布費用・ホームページなど

開業にあたって必ず必要になってくるのが、宣伝のためのパンフレットやDM、ホームページなどの制作費、チラシの配布費用といった広告宣伝費です。

特に宣伝をしなくても、開業をすれば患者さんが来るかというと、そういうわけではありません。やはり集患をするためには、地域の住民にどんなクリニックがオープンしたかを告知し、認知してもらうことが大切になります。

クリニックや病院の開業にともなう広告宣伝費は、200万円ほどが一般的です。

5.その他費用|医薬品等の消耗品や予約システム、PC・プリンターといった機材など

クリニックや病院の開業費用としては、他にもPCやプリンターなどのOA機器にかかる費用をはじめ、薬や注射器、文具などの消耗品費、予約システムの導入費用、診察券を発行するための費用、医師会の入会金、スタッフの採用にかかる経費、採用後の教育研修費など、さまざまあります。

その他の費用として、300万円~500万円ほどは用意しておいた方がいいでしょう。

【診療科別】開業費用の目安相場と必要な医療機器を解説

開業費用の目安相場は、診療科によってだいぶ違ってきます。ここでは、各診療科における開業費用の相場と、開業に必要な医療機器について解説します。

内科|5500万円程度~

内科の開業費用の目安は、5,500万円程度~です。同じ内科でも、一般内科や消化器内科、呼吸器内科など、どんな種類の内科かによっても開業費用は変わってきます。内科の中でも特に費用がかさむのは、内視鏡検査や超音波検査、レントゲンなど、使用する医療機器が多い消化器内科です。

内科の開業に必要な医療機器としては、電子カルテやX線装置、超音波診断装置、心電計などが挙げられます。内科の医療機器代は、他の診療科に比べて特に多くはありませんが、消化器内科などの場合は8,000万円ほどするケースもあります。

整形外科|6500万円程度~

整形外科の開業費用の目安は、6,500万円程度~です。内科などに比べて金額が大きいのは、リハビリ設備に多額の費用がかかるためです。加えて、理学療法士や作業療法士などを雇用する場合は、採用費も追加でかかります。

整形外科の開業に必要な医療機器としては、電子カルテやX線装置、MRI、CR、骨密度測定検査、運動療法機器、物理療法機器などがあります。

理想的な整形外科医療を行うためには、リハビリ設備をできるだけ充実させたいところですが、費用を抑えるためには工夫も必要です。最初は必要最低限のリハビリ設備をそろえ、経営が軌道に乗ってから増やしていくのも、ひとつの方法です。

耳鼻科|6000万円~

耳鼻科の開業費用の目安は、6,000万円程度~です。耳鼻科は待合室と診察室の他に、検査コーナーを設けなければならないため、広めのスペースを要します。そのため、賃貸の場合はテナント代や内装工事費、新たに建築する場合は土地代や建築費用が高額になりがちです。

耳鼻科の開業に必要な医療機器としては、電子カルテやネビュライザー、内視鏡、聴覚検査機器などがあります。

眼科|7000万円~

眼科の開業費用の目安は、7,000万円程度~です。眼科の初期費用が他の診療科に比べて高額なのは、医療機器代がかなりかさむためです。特に白内障手術等に使用するレーザー機器の導入やコンタクトレンズの診断を行う場合は、高額の医療機器代が必要になります。

眼科の開業に必要な医療機器としては、電子カルテや眼底カメラ、眼圧計、顕微鏡、レーザー機器などがあります。

泌尿器科|6000万円~

泌尿器科の開業費用の目安は、6,000万円程度~です。泌尿器科は他の診療科に比べて競合が少なく、集患の苦労は少ないのですが、患者が定着するまで時間がかかる傾向にあります。そのため、半年以上の運転資金を見込んでおいた方がいいでしょう。

泌尿器科の開業に必要な医療機器としては、電子カルテや超音波断層撮影機器、膀胱ファイバースコープ、尿分析装置などがあります。

産婦人科|5500万円~

産婦人科の開業費用の目安は、5,500万円程度~です。分娩や入院設備を要する場合は、それよりもかなり高額な開業費用が必要になります。産科に関しては特別な思いで診療に訪れる患者も多く、清潔感や環境の良さなどが求められるので、物件にかかる費用がどうしても高額になりがちです。

産婦人科の開業に必要な医療機器としては、電子カルテや超音波診断装置、分娩台、保育器などがあります。

開業費用は抑えて運転資金に回すべき!大幅なコスト削減のコツを大公開

クリニックや病院の開業費用がかなり高額だということが、おわかりいただけたかと思います。ただし、開業時に必要なのは、開業費用だけではありません。

オープンしたての頃は患者の数が少ない可能性も高く、予期せぬ出費が発生することもあるため、十分な運転資金を持っておく必要があります。そのためには、できるだけ開業費用を抑えて、その分を運転資金に回した方がいいでしょう。

開業費用の中でも特に高額なのが、医療機器です。そのため、大幅なコスト削減のコツとしておすすめなのが、中古医療機器を購入することです

すべての医療機器を中古でまかなうことはできませんが、中古を購入できる機器に関してはできるだけ中古を選択し、新品が必要な機器に限り新品を購入するようにすれば、トータルの開業費用をかなり抑えることができます。

メーカーが整備・点検を行った正規中古品であれば、正規のルートで流通している商品なので安心して導入することができます。保証付きの業者から買うと万が一の不具合にも対応していくれるため安心です。

この記事のまとめ

クリニックや病院の開業にあたっては、テナント代や医療機器の購入費用、ホームページの制作費用など、実にさまざまな費用がかかります。トータルの開業費用は、規模や診療科によっても違いますが、安くても5,000万円以上は見込んでおく必要があるでしょう。

ただし、開業費用にあまり多額のお金を使い過ぎると、途中で運転資金が足りずに困ることもあります。中古の医療機器を購入するなどして、できるだけ開業費用を抑え、十分な運転資金を確保した上で開業へと進みましょう。


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